美しき少年の理由なき自殺/宮台真司、藤井誠二 

美しき少年の理由なき自殺/宮台真司、藤井誠二




生きる意味は無い、と幼少のころから悟り、ちょうど出くわした宮台真司に感化され、シンクロしすべてを宮台であるかのように振舞い自殺した美しい少年について。

端的に見ればやはり、ミニミニ宮台の域を出ないのだろうが、この少年のような層はたくさんいるのだろう。

すべてを感性でなく論理で語りつくす宮台真司の姿から世の中を全てメタ的な態度で生きるような読者。

こうゆう「楽屋ネタ」的な話も含めて発表している氏はかなり信用していいと思う。

究極的には言葉なんて所詮、言い訳にすぎないことが分かっていればみんな救われるのかな。

宮台真司の本を数冊読んだらこの本を読んで解脱すべし、できなくても相対化ぐらいはすべし。
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エイリアンズ―論壇外知性体による「侵犯」的時評/宮台真司、宮崎哲弥 

エイリアンズ―論壇外知性体による「侵犯」的時評/宮台真司、宮崎哲弥



おなじみM2シリーズ第3弾。

社会・政治経済・国内問題・サブカルチャー・実存問題と多岐に渡って語られているが、中身が凝縮されていて一度通読しただけでは理解できないところも。

M2の二人はそもそも社会に興味がなく、だからこそ凡百の評論家たちと一線を画すのだと語っている。

他人事だってこと、エイリアンだってことが物事に対するパースペウティブを与えているのだとも。

それがまこと結集しているのが第3章、M2の実存が良く分かる。

エネルギーは「われらの時代に」が一番だったかな。

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決定版 英語シャドーイング/門田 修平 (著), 玉井 健 (著)  

決定版 英語シャドーイング/門田 修平 (著), 玉井 健 (著)



シャドーイングの理論を詳しく説明している。

効果はさておくとして自分は掲載された「親しみやすい英文」とやらが親しみすぎたのか(笑)、上手く聞き取れなかった。

テキストをCNNニュースにしてもうちょっとやってみようとは思った。

夜と霧/ヴィクトール・フランクル 

夜と霧/ヴィクトール・フランクル



アウシュビッツに収容された心理学者が見た光景。

過酷な環境下で人間がどのようになるのか、克明に記されている。

後半の記述、生きる意味の本質的転換、即ち「何のために生きるのかではなく、この生はかような意味を持っているのか」はけだし至言だと思う。

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シネマ坊主/松本人志 

シネマ坊主/松本人志



松本人志の映画評論第1弾、『松本人志のシネマ坊主

評価基準はシンプル「どれだけ見る価値があるか」

自分の好きな映画との点数比較をしてみても面白いと思う。

このシネマ坊主で高得点で勧められていたのでつまんなかったのはあんまなかったかな。

もっと興味がある向きは、『シネマ坊主2』『シネマ坊主3』に挑戦してみてもいいだろう。

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ニッポン問題―M2:2/宮台 真司, 宮崎 哲弥 

ニッポン問題―M2:2/宮台 真司, 宮崎 哲弥



リベラリスト・宮台真司とコミュニタリアン・宮崎哲弥の討論集第2弾。

時代性を反映してか、国際情勢の項がアツい。

個人的には、宮台氏の主戦場であるサブカルが面白い。

宮崎氏が2003年の文学ベストワンだと押すヒミズ 1の項が興味深い。

ヒミズは逆説の救済なのだ、と。

これからリンクしていて色んな知識に触れるのが良い手順なんでしょうな。

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M2 われらの時代に/宮台 真司, 宮崎 哲弥 

M2 われらの時代に/宮台 真司, 宮崎 哲弥



リベラリスト・宮台真司とコミュニタリアン・宮崎哲弥の闘う討論集。

扱うテーマは天皇、政治、経済、国際情勢からサブカル、セックスまでと幅広い。

どんな話題にも社会学的なアプローチができる宮台氏と的確に返す宮崎氏の博覧強記振りに脱帽。

社会学を学ぶ者のバイブル。
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終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル/宮台真司 

終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル/宮台真司



宮台氏の著作はだいたい読んでいたのでこれはいらなかったかな。

「まったり革命」を叫んでたころの意図が読み取れる。

この後、持ち上げていた女子高生は一部メンヘラ化したらしい。

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書を捨てよ、町へ出よう/寺山 修司 

書を捨てよ、町へ出よう/寺山 修司



やっぱり寺山修司は良いなぁ。
「自殺学入門」は白眉。俺も競馬やろうかしらん。

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リストカットシンドローム/ロブ@大月 



リストカッターの内面吐露の本。

今まで、自分はリストカットは何の才能も努力もしない奴が人との差別化を図るためのアピールの手段だと思っていた。

事実、そのような認識でリスカをする人の告白も描かれていたが動機はさまざま。(自罰、生の確認etc)

カッターは概ね家庭内不和を抱えていて包括的承認が不足している、というのはベタだけど全うな意見。

しかし、つくづく自分には縁遠い世界だな、と改めて感じさせられた。

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自由な新世紀・不自由なあなた/宮台真司 



前半は人生相談。(概ね、氏の専門である社会システム理論に基づいています。)若干お座敷芸のような気がしないでも無いですが…。

個人的には後半の方が面白かったです。

第3章では因果帰属と選択帰属を論拠に自由を論じていました(前者はフロイトをルーツに持つ心理学的言説、後者は社会システム理論)。

他にも自由と秩序のゼロサム理論、二種類の尊厳形式(イギリス自由主義哲学を祖に持つ尊厳観とドイツ国法学を祖に持つ依存的尊厳観)、共生のためのツールとしてのリベラリズムと天皇制等、扱うテーマは多岐に渡っています。

小室直樹と見沢廉知の本を読みたくなりました。

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総理の値打ち/福田和也 



明治以降の総理大臣を100点満点で評価するという本。

評価の指標は「どれだけ明確な国家ビジョンを持って総理という権力を行使し、結果を残したか」。

この指標に基づいているため誠実な人柄で知られた浜口雄幸は金解禁政策実施の判断を見誤った(アメリカの大恐慌の煽りを食らったせい)という理由から低く採点しているし(48点)、一方、世間一般にはリクルート事件で辞任し黒いイメージが付き纏う竹下登には短期間ながら消費税を導入した実績と実行力を評価して61点をつけている。

政治というのは結果責任のみが求められるものだということを再認識させられた。

高度経済成長期の三大総理(岸、池田、佐藤)の高評価、平成に入ってからの総理(宇野、海部、宮沢、村山、森あたり)の低評価は概ね妥当。

小泉の評価は歴史の判断を待つとして、中曽根はもうちょっと高くてもいいんじゃないかなぁ。
・・・などなど色々と考えさせられる一冊でした。

採点の是非は置くとして問題提起として存在価値は十分高い一冊。オススメです。

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東スポ伝説―一面見出し、そこは一行の劇場だ/東スポ探検隊 



世に新聞は数多くある。(朝日、産経といったメジャー紙から赤旗、聖教新聞といったものまで。)

だがそんな諸新聞と一線を画す新聞がある。それが東スポだ。

「日付以外は全部ガセ」と言われる東スポの見出しを一冊にまとめて解説を附したのが本書だ。

東スポは本書によると「一応、新聞ではあるが『報道』には主眼を置かない、という革命的な発想で旧態依然とした新聞ジャーナリズムの世界に風穴を開け、活路を切り開いた」とある。

この発想は、新聞は「ほんとうのこと」なるものを伝えるものだと思っている人間にとってはコペルニクス的発想である。

だが「ほんとうのこと」とは何か?新聞に「思想」が介在していることは今時中学生でも知っているし、情報が「取捨選択」されたものであることも事実だ。

そう、あらゆるメディアは嘘なのだ。そこに東スポが存在する理由がある。

秀逸な見出しをいくつか上げると、

・フセイン米軍にインキン大作戦!兵士はカユくて戦意喪失する。
・マドンナ痔だった?
・ダイソンの母・不倫!
・矢野切腹しろ!介錯は全国民と東スポがする!!
・秋山宇宙飛行士・宇宙で朝立ちした。
・桑田仰天欲望!宮沢りえの処女もらう。

などなど。どれも東スポの文字選択の巧みさが窺われる秀逸な見出しである。

メディアなるものの存在について考える人にとって必読の書。
まぁ、アホみたいな本だけど。

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戦後事件史―“あの時”何が起きたのか/学研 



戦後の事件史を年表順でなく、カテゴリー(未解決、少年犯罪、冤罪etc・・・)で紹介している。

混沌とした戦後間も無く起きた事件など当時の世相が良く分かる。

グリコ事件、三億円事件など多種多様な事件を取り上げているが、白眉は社会学者・大澤真幸による酒鬼薔薇事件と永山則夫事件の比較である。

見田宗介の社会システム理論・まなざしの社会学などを援用しつつ鋭い批評を行っている。

この二つの事件は永山の「動機ある殺人」から酒鬼薔薇の「動機なき殺人」の転換を端的に表しているという。

本のメインは学者による「分析」では無く、ライターによる「概要」なので内容の浅さは否めない。

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もてない男―恋愛論を超えて/小谷野 敦 



ああ、妬ましい。どいつもこいつもいちゃいちゃしやがって。爆弾でも投げてやろうか。なんで俺ばっかりこんな孤独なんだ。だいたい俺は東大出てるんだぞ。こんなに女にもてなくて振られてばかりいるんならなんで苦労してあんなに勉強したんだ。あいつら頭はからっぽのくせに。
(本文より)

思わず笑ってしまった。「学者」がここまで言えるのは凄い。論理も何もあったもんじゃない。著者の言うとおりこれは研究でも評論でもなく、一人のもてない男のルサンチマンが生み出したエッセイだろう。

ハウツー本の類では無いので「もてたい男」は読むべきじゃないです。何故なら著者の主張が「恋愛は宗教に過ぎないからやめて他に生きがいを見つけろ。」だから。

純粋に読み物として面白い。

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