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「生きづらさ」について/雨宮処凛、萱野稔人 

「生きづらさ」について/雨宮処凛、萱野稔人





雨宮さんはニート・フリーター、ワープア問題についてよく発言していたから知っていた。


萱野氏は丸激トーク・オン・デマンドで小林よしのりと宮台真司と鼎談した際の発言がなかなか的を射ていたので注目していた(あとイケメンだな、と思った)


90年代という混沌とした時代に晒された若者がどのような環境に置かれているのか、かなり既知の内容も多かったが再確認できてよかった。


最大の問題は「笑い」が無くなったことなんじゃないかと思っている。


以下、付箋


(小泉選挙の際)あのときは、「俺たちは厳しい市場競争のもとで苦労しているのに、郵便局の職員たちは保護された環境のもでのうのうと生きている。民営化して、こちら側に引きずりおろせ」という感情から、多くの人が優勢民営化を支持しました。

でも、そんな風にして公共セクターの労働条件を下げれば、必然的に民間の労働条件にも反映されて、結果的に社会全体の労働条件が悪化するのは明らかです。(p.133)


萱野「雨宮さんは、なぜいまこれこれほどまでに「生きづらさ」が広がっていると思いますか?」


雨宮「それは連帯できないからですよね。連帯というか、人を信じる、信頼する、ということができない、といいかえてもいいと思います」


「いまは学校でも職場でも、誰かと出会うとき、「最悪の出会い方」をしていると思うんです。


どこかで人と会っても、それは競争相手であり敵でありライバルであり、そいつを蹴落として自分が上に行かなくてはいけないというのが、人間関係のベースとしてたたきこまれています。つながって一緒に生きていこうというのは、まずない。


信頼どころか、不信感からスタートする。出会う相手が、出し抜いたり出し抜かれたりする対象でしかない。それが一番の不幸だと思います。」(p.163)


フルキャストで働くには登録カードをつくる必要があるんですが、なんとその登録カードがサラ金のカードにもなっている(笑)


これは果たして合法なのかと思ってしまうほど、恐ろしいシステムです。


しかもフルキャストで働くと、日払いの給与明細の裏にフルキャストファイナンスの広告が入っていて「いつでもお気軽に」みたいなコピーが踊っている。(p197)



ほか。


見たくないものではあるが一読の価値アリ。



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